ストーリーを紹介

チェイス! という映画について話をしていくと、語っても語れないほどの面白いさがあります。実際に見て判断するに越したことはありませんが、インド映画にはちょっとした欠点という物がある。それというのも、上映時間が非常に長いことだ。娯楽映画として作られているせいもあって、一本あたりの上映時間は日本やアメリカなどの国々と比べても、およそ3時間以上が平均だと言うのです。つまりはロード・オブ・ザ・リングに相当する時間の長さが基本となっていた。考えようによってはかなり辛いと感じる部分もあるでしょう、色々我慢しなくちゃ行けない事も出てきそうです。劇場観覧中、途中で立ち上がることほど、自分にとってもですが周囲の人もよく思われない行動となるので、中々辛いところではある。今作は既に劇場上映は終了しているので、自宅での鑑賞のみとなっておりますが、それでも椅子に3時間座りっぱなしとなると、腰に響きそうだ。

もちろん単純に見るのが面倒くさいと感じる人もいると思います。ですから、ここではおもいっきりネタバレ全開でチェイスの中身を大まかに紹介していこう。実際見たとき、こういうストーリーなんだと思いつつ念頭に入れておくと、より面白さが実感出来ると思うので、順々に内容のネタバレをしていこう。

チェイス! 物語の概要

序盤

サーカス団の団長をしながら銀行にて金庫破りをしていたサーヒル。現場にはヒンドゥー語で『地獄でくたばれ』と書き記していた。父を奪われた彼なりの復讐心によるものだったため、警察もインド系の人間による犯行だと特定することは容易でした。インド国内でその実力を認められていたジャイとアリ、2人の刑事を呼びつけて捜査に当たらせた。やがてジャイは犯人をおびき出すため、テレビにて『素人の犯行』などと挑戦的な発言をする。

喧嘩をふっかけられていると分かっていながらサーヒルはジャイの顔を見るために銀行へと赴いた。そこで彼は今回の金庫破りをした犯人は、かつて自分の団に所属していたピエロが起こしたものではないかと、証言する。ジャイとアリにすれば現れたサーヒルを疑いましたが、彼の予想通りに次の犯行自国とタイミングが起こってしまいます。

逃走する犯人を捕まえるため、発砲するも仕留めることは出来なかった。しかし傷を残す事は出来たので後は確認するだけだった。そう、最初から2人はサーヒルこそ犯人ではないかと疑いを持っていたのです。サーカスへ向かい、サーヒルに肩を見せるよう要求すると物怖じするどころか堂々と上半身裸となって肩を見せつける。

そこには真新しい傷のない、鍛えられた肉体しかなかった。どんなに調べても弾痕は見つかること無く、警察としてもこれ以上被疑者として可能性が無くなってしまった相手を取り調べるのに限界が出てしまう。ジャイたちは納得出来ないままその場を後にする。

警察が立ち去った後、サーヒルは陽々と自室へと戻る、するとそこにはサーヒルと全く同じ顔をした男性が立っていた。合わせ鏡ではない、また男の肩にはジャイたちにより撃ちぬかれた傷口も残っており、彼が犯人だと証明している。この男性が何者かというと、それはサーヒルの双子の弟である『サマル』だったのです。

中盤

サーヒルが金庫破りをし、警察に追われる最中にまるで神隠しに遭遇したかのように忽然と姿を消してしまうため、警察も足取りを掴めなかった。だがサーヒルは実際、逃走中に双子のサマルと入れ替わることでマジックをしたように姿を消すという、トリックを利用していたのです。凶弾に撃たれたサマルは本来、表に出ない人間としてサーヒルの影として生きていた。だからこそ、警察に肩を見せても疑われることはなかったのです。

しかしジャイとアリは結果を受け入れませんでした。銀行から事実上の解雇として追い出されるも、その後は独自に調査を行っていってサーカスでサーヒルとサマルの2人がいることを改めて確認する。その後ジャイが変装して弟のサマルに近づいて仲良くなります。交流を重ねて行く中でサマルは同じサーカス団に所属していたアーリアという女性とデートの約束を取り付けた。

デート終盤においてアーリアとの気持ちが繋がっていることを確認したサマルは喜んでジャイの元へ向かう。頃合いを見て、その場で変装を解いたジャイは今回の一件で警察はサーヒルが二人いることを把握したとサマルに告げる。おとなしく自首しろといったが、ジャイが話した相手はサマルではなくサーヒルだったのです。周囲に不穏な気配を感じたサーヒルが手をうち、疑わしい人間をあぶり出すための囮作戦を実行したのだ。

ジャイはサーヒルによって捕らえられ、ジェットコースターのレールに縛られてしまう。そのまま放置するサーヒル、並びにサマルは共に最後の目標となる銀行支店へと向かいます。ジャイは辛うじて助けに来たアリにより救助されて、真犯人であるサーヒルとサマルの両名を捕まえに行きます。

終盤

無事金庫破りを果たしたサーヒルとサマル、もうトリックは通用しないためにそれぞれバイクを用いて逃走を図ります。追撃による追撃をかわし続けるも、ダムの上で2人は挟み撃ちにされてしまい、万事休すの状態へと追い込まれる。投降を求められる2人、それに対してサーヒルは自分が全ての罪を持つから弟だけは助けて欲しい、そう告げたのだ。

約束を無事取り付けたサーヒルだが、警察への自首ではなくダムへと飛び込むように投身自殺を図ろうとする。それを阻止したのは他でもない、サマルだった。弟を助けようとしたサーヒル、そんなことを望んでいなかったサマル、やがてサマルは掴んでいた手を離して二人仲良くダムへと落ちていく。

最終的に2人とも死亡するが、父を殺した銀行は金庫破りが連続したために潰れてしまっため、事実上彼らの復讐は達成されたのだった。

歯切れの悪いラストだが

ラストの展開を考えれば主人公として描かれたサーヒルとサマルの両名が死亡したものの、彼らの復讐は為された事になる。これだけ見ればあまり良い終わり方とはいえないものの、彼らにすればそれが本望だったとすれば有りとも言えるだろう。